フードパントリー【FOOD PANTRY】とは、
誰もが食に困ったときに無償で
食の支援が受けられる場所(活動)です。
フードパントリーで配付する食品は、主にフードバンクに集まった「もったいない」食品や、フードドライブで集まった家庭で余っている食品、地元企業や農家等から提供を受けた食品などです。「食品ロス削減」に寄与すると同時に地域で課題を抱えた家庭と「直接つながるきっかけ」となる活動です。
対象世帯と顔の見える関係でつながることで
「世帯の自立を支援」することを目的としています。
子育て応援フードパントリーとは
主な利用対象者を、ひとり親世帯など「子育て中で食品支援が必要な家庭」としたフードパントリーで、地域で子どもを育てることを目的としています。埼玉県内ではこの取り組みが急速に広がっています。
見えにくい子どもの貧困
日本の子どもの7人に1人が貧困状態であると言われています。中でも、ひとり親世帯は、平均所得が夫婦で子どもを育てる家庭の半分以下で、その6割は「3食きちんと食べられない」「部活の道具が買えない」など、当たり前の生活が営めないような厳しい状況におかれています。
さらに、子どもの貧困は外見からはわかりにくく、子ども自身が「助けて」と声を上げられず、子ども達が、苦しい生活の中で未来への希望や夢、自己肯定感などを失っていくことが心配されます。
(埼玉県「こどもたちの未来に向けて」パンフレット令和2年版より)
子育て応援フードパントリーと子供の居場所活動は両輪
そのような状況の子どもを支援しようと始めたのが、「子育て応援フードパントリー」です。「子育て応援フードパントリー」とは、利用の対象を、ひとり親世帯など主に「子育て中で食品支援が必要な家庭」としたフードパントリーです。支援が必要な家庭は地域とつながりにくいという現状がある中、ひとり親世帯では食品支援に対するニーズは高いので、フードパントリーは、支援が必要な家庭にアプローチしやすく、顔の見える関係で地域とつながるきっかけになる活動です。
子ども食堂や学習支援などの子供の居場所活動は、信頼できる大人と出会える第3の居場所として大変意義深い活動です。フードパントリーでつながった子ども達を子供の居場所につなげることによって、より深いコミュニケーションが生まれます。子供の居場所活動と子育て応援フードパントリーは、相互補完する両輪の活動と言えます。
埼玉県内各地で活動中のフードパントリー団体の情報
上記ボタンのリンク先に、埼玉県内各地で活動中のフードパントリー団体の情報が掲載されています。
フードパントリーで配付する食品
フードパントリーで配付する食品は、フードバンクから提供されたものが中心ですが、フードドライブで集まった食品や近隣のお店や農家、個人の方から提供された食品を配付することもあります。また、地域で食品シェアグループを作って寄贈品を加盟団体で分配して利用する取り組みを行っているところがあります。
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